田舎ってコワーイ(棒読み) と思った話

 よく「人の口に戸は立てられぬ」と言います。田舎であれば特に、です。そして深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているやら、なんとやら。何かに対して文句を言う時は、周囲をよく見回しましょうね、なんてなぁ。ああめんどくせえ、めんどくせえ。というお話。

 

 引っ越してきてから特に田舎のアレやコレやに巻き込まれた事は、今のところありません。地域の活動は主に夫母が今までどおりやってるという感じ。近所付き合いもかなりゆる~い感じで(近所に親戚が多いからというのもあるんだけど)、意外と過ごしやすいなと。まぁ今のうちだけかもしれないんだけども、この過疎化が加速する農村地帯だってのに、割と2世帯暮らしが多いです。2世帯というか2世代というか、いやむしろ3世代というか下手すると4世代? みたいな。少なくともこの辺に独居老人がいるというのは、まず無い。

 まぁそんな感じで、(地域活動的には)ゆる~く生活してたんですが、P子母がバスに乗った時に聞いたらしいんですよ。「一番まとまりが悪いのが〇〇(私らが住んでる集落名)だ」という会話を。なんか、どこに住んでるかは分からんけども、ばーちゃん2人が言ってたらしいんですよね。P子母が住んでる事、知らなかったんでしょうね。きゃーこわーい(棒読み)。

 しかしまー、御老人がそんな事をぶーすか言ってるから、みんな若い人は嫌がって出てっちゃうんじゃないですかね。地域の草刈りや奉仕活動は参加してるんだから(夫や夫母だけども)、最低限の事はやってんのにそれ以上の事を求められても困るっつーの。人には人の生活があるんだって。誰もが農家や自営で家にいるわけじゃないんだってばよ。

 もうホントね、申し訳ないけど「絆」とかいう言葉が大嫌いなの。震災直後に氾濫しててゲンナリしてたんだけども、とてもじゃないけどそういう風に言える空気じゃなかった。いや別に仲間内で使ってる分には構わないよ。でも、他者にまで押し付けレベルで「絆!」「絆!」ってのが本当に嫌だった。本来の意味の「家畜をつなぎとめる綱」に近い意味のように思えて仕方がなかった。縛り付けられるような感じがしてた。2世帯住宅を建てる時も同居を開始した時も、縛り付けられるような感じがしてダークな気分になってた。

 でも今のところは想定していたのよりは、ゆるい生活でホッとしてる。まぁ、夫祖母は相変わらず突発的にご乱心になるので、その矛先が向けられる夫母が心配でしょうがないのだけども。あと庭に隠れている細い丸太やら壊れかけの農機具やらを拾ってきては、何故か私らの方の家の裏に置くけども。やめて。

 で。P子母が聞いた御老人の会話を又聞きして、久しぶりにその、ゲンナリとした気分になったわけだ。ああやっぱ、こういう人達いるんだなーって。幸いなのは別の集落の人達だって事だよなー。ここの集落じゃなくて良かった(笑)。まとまりが悪くて良かった(笑)。

 いやもしかしたら同じ集落の人で、まとまりが悪いのを嘆いているのかもしらんけど、んなもん知らん。何にせよ隣人じゃなくて良かったと思ってる。絶対に気が合わないのに、向こうから首突っ込んできて文句言われたりして鬱陶しいから。旧居で経験済みだよ、それ。

 別にさー、まとまりが無かろうが絆くそくらえと思ってようが、誰かが困ってたら別に人に言われんでも助けるよ。知らない人だって助けるよ。都会だろうが田舎だろうが大人だろうが子供だろうが知ってようが知ってまいが、困ってる人がいたら自分に出来る事があれば助けるよなー。それが当然ってもんだろ。違うのか?

 近所付き合いなんて、仲が良ければ仲良くすればいいくらいのもので、会えば挨拶くらいでも別にいいじゃないか。その御老人達は違うと思ってんだろうなー。そしてまさか聞かれてるとも思っとらんのだろうな。田舎はコワイよ? 冗談抜きですぐに拡散されるから。まぁ幸いそれを聞いたのがP子母で、そして私もせいぜい夫に笑いながら話すぐらいで、その夫も拡散力ゼロだったから集落内に拡散される事は無いだろうけども。いや待て、こうしてネットでネタにする私が一番タチ悪いんじゃなかろうか。気のせい気のせい。

 

 

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