浴室攻防戦(3) 決着

 ローンの事前審査も本当に通ったみたいなので*1間取りも本気で決めなくてはならず、週明けからずっと唸ってました。おかげで記事の中身が普段より更に雑な感じでどうもスミマセン。全然頭が回らないというか、間取り以外のことが思い浮かばないというか……でも間取りに関しては、どうにかこうにか形になったので、もう次の段階です。それは何かって、設備ですよ設備。浴室問題も決着させなければいけません。

 結論から述べると1坪。P子母、意外とあっさり折れました。「浴室を1坪にして横に詰めればキッチンの必要スペースが確保できるし勝手口も作れる」という考えに至ったんですよね。つまりキッチンと浴室を天秤に掛けた結果、キッチンのスペースのほうが大切だったというわけ。そりゃキッチンに物を置けなきゃ困るもんね。あと勝手口はどうしても欲しいんだもんね。

 でも話を聞くと、1坪の浴室が狭苦しいと思っていたわけでもないみたいなんですよね。いや疑問に思って訊いてみたんですよ。当然ながら1人で入浴するのに、大柄どころかむしろ小柄なP子母が、私ですら窮屈だと感じたことの無い1坪の浴室をどうして狭いと言い張るのか、そんなに1坪の浴室って狭いと思うのかって。答えは「いいや」。んじゃなんで1.25坪に拘ったんだ……。

 それで更に話を掘り下げてみたところ、どうも内開きの戸が嫌でしょうがなかったみたいなんですよね。それを聞いた時、私の目からはウロコが落ちました。ああなるほど! って。前にチラッと書いたけど、ドアの位置ですよ。

 

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 そう、ドアの位置。1坪だと長辺も短辺もへったくれもないんだけど、ドアの位置によって浴室内の見え方も違ってきますよね。それですよ、それ。

 

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 右図と左図とで何が違うかといえば、浴槽の位置です。ドアを開けたら正面に浴槽があるのと(左図)、ドアを開けたら左脇に浴槽があるのと(右図)では、印象が違いますよね。ドアを開けて正面に何も無ければ、浴槽がある場合よりも奥行があるように感じます。正面が浴槽の場合でも大きな窓があれば話は別ですが、目線を下げればその差は一目瞭然。同じ面積でも洗い場としての奥行は、右図が短辺、左図は長辺ですから、そりゃ左図の方が広いような気がするんだと思います。でもまぁ、そんなの浴室に入ってしまえば関係無いんですけどね。

 他にも天井の高さや窓の大きさによって、同じ空間でも受ける印象は結構変わってくると思います。あと鏡とか。スポーツクラブの脇を通った時に、うわー結構大きいなー人多いなーなんて思っていたら、「騙されたな、それは鏡だ」と夫に言われた時のあの屈辱感……つまりそういうことです。大きな鏡は空間を広く見せます。脳を勘違いさせます。

  つまり、P子母は洗い場の面積を狭いと感じていたわけではないんだと思います。戸を開けて一歩入った時の浴室内の印象に加えて、内開きの戸の煩わしさが嫌で「狭い!」と感じていたのではと……思うんですが、どうでしょう。そんな時、ショールームで1.25坪でグレードの高いユニットバスを見たら、1坪なんて狭い! 1.25坪がいい! と舞い上がってしまいますよね。というか単純にそれだけかもしれません。ショールームでドリーム炸裂説。

 そんなわけで1坪にはなったものの、あれこれオプション付けられるんでしょうよねぇ。戸だって引戸にすると開戸より7万近くも高くなるんですよ。浴室暖房だって高いんですよ。そういうのもあるから、せめて1坪にして金額抑えてほしいなぁと思ったわけです。

 ちなみに夫実家側は、そのまま1.25坪らしいです。まぁそっちは1坪にしても間取りが変わるわけじゃないし、ただ廊下が広くなるだけなので……ただ広いぶん掃除の手間とか、その辺大丈夫なのかなと思ったりもするんですがね。うーん。

 

※2021年3月 加筆修正

*1:まだ疑ってた。というかまだ本審査あるから。