我が家のIHクッキングヒーターは三菱の「びっくリングIH」。その機能を充分に生かせているかと問われれば5割くらいしか活用出来てないと答えざるを得ないので、今回はパンを焼いてみる事にしました。
専用のグリルディッシュを使って色々作れるんですよ。とはいえ下にビルトインオーブンもあるのでなかなかIHクッキングヒーター付属のグリルを使わなかったりするんですよね。主に魚か椎茸を焼かされる日々、それではグリルも浮かばれまい。それで、パンなのです。だって「パンが焼ける!」ってのが売りみたいだから。あとレシピもパンにかなりページ数を割いてるから。あと、こういうのでも使わない限りパンを焼こうという気力が出てこないから。なんだろう、パンって妙にハードル高い気がする。
今までピザは焼いた事があるけどパンは生まれて初めて焼くので、基本から。
まず材料を計量するところから始まるんですが、実はこれが一番苦手。苦手というか、面倒臭さを感じて料理に対するハードルが一気に上がるのです。適当でいいなら多少はハードルが下がるけれども、パンやお菓子作りでそれやったらダメだろう。だからお菓子やパンは滅多に作らないというか、まず作らない。そんな人間がこれからパンを焼こうとしているのです。大丈夫か。
捏ね作業。伸ばすように捏ねるとか叩き付けるように捏ねるとか、見様見真似どころか「多分こんな感じだろうか」といった憶測で作業するもんだから焼き上がるかどうか不安。
こんなんでいいのかなぁ、と思いながら捏ね作業終了。それにしても世の奥様方はこんなハードな作業をしているのか……「趣味はパン作りです♪」って言葉の裏にはこんなハードな世界があるとは思わなかった。すごい。筋肉ムキムキになりそう。って、世の中には「ホームベーカリー」というものがあってだな。ね。
レシピに沿って概ね8等分し、並べた図。概ねなので形が微妙にバラバラ。あと、底にバター塗るの忘れた。記憶から抜け落ちた。それと霧吹きで水を掛けるというのも霧吹きが無かったので、独自でどうにかこうにかしました。雑ですとも。
そうこうした後に、いよいよ発酵。
25分で発酵させて見たけれども膨らみが今ひとつだったので10分延長しました。
写真撮り忘れたけれども、このくらいまで膨らむと良いそうです。
膨らんだら、いよいよパン焼き。発酵もそうだったけど、項目を選択するだけで余熱とか温度とか一切気にしなくてもいいので非常に楽です。これで本当に焼けてくれるのなら。いやそこは信じようよ。
25分経ち、運命の時です。出てくるのはパンか、それとも異形の何かか。
見た目はパン状の物体が出てきました。いや、一応パンと呼んでもいいんじゃないかな。
粗熱を取って試食。ああ、パンだ。これパンだ。正直な感想は「売ってるパンの方が美味いな」という出来だけども、初めて作ったにしては上出来じゃないかな。50点。あのね、何となくどこかでクッキーみたいな味がするの。家で焼いたクッキーみたいな味が。それつまり小麦粉の味だよなぁ。粉っぽいわけじゃないんだけど、その味が気になるといえば気になるというか。あと、捏ね方をネットで見てたら全然違ってたよね。いやパン作りって難しい。
そしてこれには後日談がありまして、というかつい先ほどの話ですが、失敗しました。原因は塩です、塩の入れ忘れ。おかげで無味なパンが出来上がりました。いやパンと呼んで良いのかどうか……文字通り「見た目がパン状の物体」を作り出してしまった自分を呪わずにはいられません。製パンに塩は大事! 大事ですよ! 失敗したら嫌でも意味が分かるよ! ガクリ。
……といった感じで、それなりにパン作りを楽しんでいるようです。それもこれもパン焼き機能のおかげですね。かなりパン作りのハードルを下げてくれるので良いものですこれは。
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