上棟式前だけど上棟してた

 前回と前々回の打ち合わせでは電気配線で唸りまくっていたので、他の話を聞いていないことが多かったのです。まぁホラ、我が家は施主3人だから……それプラス、私だから。誰かが他のことを考えていても話を聞いていなくても、他の誰かが聞いていたり話を進めていたりするのです。嗚呼、素晴らしき分担作業。つーか話聞けよ、私。

 そんなわけで「あー上棟式の準備どうするんだっけかなー」と、夫実家に行ってきたんですよ。相変わらず夜に。そしたら、暗がりに何かそびえ立ってるんですよ。もう上棟してたわけですよ。

 

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 だーかーらー、夜に撮ったって分からんっての。と思いつつ、うっかり撮っちゃうよね。夫に呆れられるよね。ホントは靴脱いで上がり込みたかったんだけども、危ないので自粛。あー材木のニオイ好きー。ずっとふがふがしていたい。

 外から見上げると「でかっ!」と思わず言っちゃうくらい大きいです。というか、基礎の段階から見た人全員(ってわけでもないんだろうけど、ほとんど)が「大きい!」と驚いてるようです。というか建てようとしてる本人達もその大きさに動揺しているので、どうにもこうにも。ちょっとどうするよ、これ建てるの? みたいな。とんでもないことをやらかしてしまった気分というか。完全分離の2世帯住宅って、大きいです……。

 

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 そして無意味に写真を撮り、使えそうなのが看板くらいしか無いという。へー、こういうのあるんだねー。というか棟上げ、見たかったかも。上棟式前に棟上げするって話を聞き落としていたので知らずに来てビックリしたわけですが、それは近所の人も同様だったらしく、慌ててご祝儀を持って来られたそうです。スミマセン、上棟式まだなんですよ……。

 そう、本題は上棟式の準備でした。検索するとお昼のお弁当を出しているみたいなんですが、そういやお昼の話してなかったので不安だったんですよね。でも事前に上棟しているので、当日は午後から来るそうなんですよ。だからお昼いらないと。

 あとご祝儀はいいとして、引き出物というか手土産どうするんだろうなーという心配も大丈夫でした。夫母が「この辺はね、笹かまなんだよー」と手配済み。そうか笹かまなのか。てっきり海沿いだけだと思ってたけど、割とどこでも笹かまなのか。

 そう、今回はとにかく夫母が頼もしいのです。ボケーッとしてるボンクラ長男夫婦に代わってキビキビと手配してくれるのです。ありがたや、ありがたや。私達がやったことなんて、惣菜と寿司の予約ぐらいですよ。

 そんな夫母の最大の悩みが「餅まきどうしようか」問題。やらないとは言ったものの、やはり世間体が気になるようで。いやー私だったら近所の動向なんか気にせずに「やらん」で終わるんだけどね。完全に田舎じゃアウトなタイプですよ、私。それはともかく、夫母は近所に色々と話を聞いてみました。結論としては、最近はほとんどやってない(1軒だけやったお宅はあった)そうです。

 中には「餅は餅屋」というわけで餅屋に餅まきの件について尋ねたら「最近はどこもやらないよー? (施工会社に)訊いてみた方がいいよー?」と、むしろ餅屋に断られたというお宅の話まで……おいおい、餅屋が断ってどうするんだよ。正直な餅屋だよ。

 というわけで、安心して「餅まきは、やらない」を選択し、その正直な餅屋に紅白餅を注文したそうです(笑)。A社に受けた「餅まきしないのが気になるのであれば、代わりに紅白餅をお渡しすればよいのでは」というアドバイスを採用した形となりました。

 

 ……と、まぁ。

 こんな感じで、割と大事(おおごと)になってるんですよね上棟式。いや悪いことではないけれども、冷静に考えるとプレッシャーが。あと忘れてたけど、私、酒の席がすごく苦手だった。酔っ払いが苦手で上手く立ち回れないんですよ。いや酔っ払いがいなくても上手く立ち回れないのだけど、なんかもう夫実家の葬儀や法事などで散々な思いをしてきたので、ああもうホント、台所に引きこもって皿洗いしていたい。ひたすら皿洗いしたい。

 かといって上棟式をやりたくないというわけではないんですよ。なかなか日中に行けないので、大工さん達に感謝とお願いの意を伝える良い機会なんですよね。とはいえ、自分達夫婦だけだったらもっと簡素化するとは思いますが。2世帯だからこそできるというか、何というか。何はともあれ、残りの心配は電気配線をだな……げっそり。

  

※2021年4月 加筆修正