もしも家族が認知症になったなら、というわけで相談してきてみた(夫が)

 げっそりです。

「開口一番それかよ!」と言われても、げっそりです。

 まず、小屋の建築工事が完全にストップしてます。理由は、夫祖母。ばーちゃん。ばーちゃんの「〇〇が無い!」のターゲットが布団から庭石に移行。その辺の顛末については別のブログに衝動的に書き殴りました。

 

kireina-ie.hatenablog.com

そんなわけで、攻撃対象がA社に移ったわけですが、だからといって夫母が楽になるわけでもなし。「アンタも確認してこい!」みたいに何度も言われたり、「まーた嘘付いて!」と罵られたり。そしてA社が攻撃対象になってしまっているので、迂闊に現場(うち)に近付けません。来たら仕事にならないのは解体時にうんざりするほど分かっています。だから小屋建てられない。そもそもその小屋だって、ばーちゃんが騒ぐから仕方なく建てるっつー話になったのに、ばーちゃんは小屋の事なんか覚えてない。今や庭石一筋。うん、分かってる。認知症だから仕方ないのは分かってる。分かってるけど、分かってるんだけど……!

 

「石盗まれた! 警察呼べ!」と騒ぎ続ける夫祖母

 おかげで先週末にA社社長がやって来て宥めたり色々したんだけども、そんな事などすっかり忘却の彼方にぶっ飛ばし、アクセル全開で大騒ぎしたのが昨日。横殴りの雪でも構わず外に出て確認しろだとか警察呼べとか夫母に殴られたとか、社長の事なんか「あの野郎!」と、虚言暴言何でも有りの嵐。もう手が付けられず夫伯母も召喚したのだけども、あのね、夫伯母の性格考えたら呼ぶべきじゃなかった。完全に燃料、火に油。

 結局収束したのは3時間後(夫が行く前から合わせりゃ4時間後)。騒ぎ疲れてウトウトしてきたので散会。

 

「説得や反論は無駄、というより逆効果」それでも親子は喧嘩する

 結局、3時間も何してたんだと話を聞けば、荒ぶるばーちゃんの話を聞いてたらしいんだけど。でも「石なんか無いよ」とか「ここにあるだけだよ」と言っても無駄なんだよね。そう言ったって「まーた嘘吐いて!」とヒートアップするだけ。

 私くらい立場が離れていたら石が無いと言って来られても「あーそうなんですかー(棒読み)」「わかんないですー(棒読み)」で逃げる事も可能なんだけど、毎日同じ空間にいる夫母には無理。だって食い下がってくるから。だから逃げるしかないのね。

 そして夫伯母達はというと、「無いもんは無いでしょ!」という調子で叱責するのね。以前は「それ逆効果なのに何してんの」と呆れてたのだけれども、私も自分の親と同居して初めて分かった。どうしても感情的になる部分あるわ……。

 それでもP子母は認知に歪みがあるわけではない(と思う)ので、互いに頭を冷やせばそれなりに仲直りなど修復は出来る。でもばーちゃんは無理。修復ではなく忘却なので何度でも何度でも繰り返す。タイムリープでもしてるのかと言わんばかりに繰り返す。そしてその度に夫伯母達も怒る。堂々巡り。

 

避難するにも家の中には避難場所が無い

 だから、もうそんな状態になったら「ほっとく」がいいんでしょうね。家建てる時に失敗したという程ではないにしろ、夫実家側の2階にもう一つ部屋があればよかったなと今更ながら思ってます。暫定的夫母の部屋がリビングと続いている和室なもんだから、避難するにも避難出来ないんだよね……どうせ予算オーバーするんだったら、納戸を4帖半に広げりゃよかった。夫伯母達に「そんなに部屋いらないの!」とか言われるだろうけど(実際言われたけど)、それなら「アンタらの親のおかげで避難部屋が必要なんじゃい!」とマジギレするだろう。

 

毎回こんなのが続いたら、みんなおかしくなっちゃうよ

 というのが本音。ばーちゃんの妄言や暴言を受け流すにも、どう受け流していいのか分からない。布団が吹っ飛んだりするのは、まだマシでもないけどマシ。石はどうすればいいんだかね。今まではターゲットが夫母だったり夫だったり身内に向いてたのが、A社という完全に外部に向けられるようになってしまうと、「そうなのー無いのー」で受け流し切れないんだよ。工事に来た時に食って掛かられるのは明白で、それじゃあ支障が出るというか仕事にならないわけで。

 だから、ばーちゃんのためにもみんなのためにも、然るべき所に相談しやがれ。と、何故か私がブチキレる始末。だって動かないんだもの。とはいえ今まで全く相談した事が無いわけではなくて、ケアマネージャーに相談した事はあるけれども「様子見ましょう」と言われたんだっけね。「やっぱり無理です」と再度相談を持ち掛けるのもいいんだけど、とりあえず今回は別ルートから切り開いてみようと思い、後回し。

 

というわけで、かかりつけ医に相談してみた

 まずね、こういう場合(家族の認知症介護で困ってる時)はどこに相談したらいいのか調べてみたのね。市のサイト開いて。そしたら認知症専門の相談が毎月行われているらしいと。なるほど。あとは介護する家族向けの座談会なんかも行っていると。それでストレス解消になれば良いのだけど……そういうの行くかなぁ、夫母。「お気軽に『地域包括支援センター』に相談ください」と書いてあるのは、ケアマネだよな。

 そして「まずはかかりつけ医に相談を」と書いてあり、「認知症サポート医・かかりつけ医」なるものがあるという事を知りました。はーなるほど、家族から相談を受けたり診断したり、専門機関へ紹介したりするのね。で、どこなんだいと一覧を見たら、普通に夫実家のかかりつけ医でした。何その灯台下暗し。

 

「基本的に薬は出さない方針なので、家族の理解が大切です」だって

 言われたのは「否定や反論はNG」。うんそれ知ってる。「家族の理解が大切」そうだね。むしろ夫伯母達に言ってほしいよね、それ。

 それでまぁ「薬は出さない方針なので」と言われたわけで、要約すると「家庭内でなんとかせい」だったのね。そうね、病院だもんね。治療的な観点からしか言えんわね。別に薬で大人しくしてほしいと頼みに行ったわけじゃないんだけれども、家族の理解がーとか言われると、結局のところ受け流すのに無理な面がある場合は黙ってサンドバッグになるしかないんだろうかと思っちゃう。そんな耐久戦じゃ救われない。

 そんな夫の報告を聞いて「今回も相談したところで収穫無しかぁ」と思ったら、続きがありました。

 

「外部に攻撃性が向くのであれば専門機関への紹介も検討する」だって

 外部に攻撃性が向いたのは今回が初めてではないわけで、土地の境界線で隣に対して「杭を動かした、ズルいんだあの人は」と(直接ではないけど)文句言ったり、親戚にあらぬ嫌疑を掛けて憎んだりと、まぁ割と迷惑を掛けそうになったりはしてました。それは夫母が周囲に事情を話して予防線を張ったおかげで大事にはなってないのだけれども、今回の件は完全にA社を警察に突き出しかねないくらい食って掛かってるので、本当に迷惑を掛けているのです。車入れないようにバリケード作ったりもするしね。

 その事を病院で言ったところ話が変わったらしく、「一度病院に連れて来てみて下さい」と。でもばーちゃんに「認知症ヒドイから病院行こう」なんて言ったら態度硬化させるので、定期的に病院に連れてくる時に合わせるみたい。でもさぁ、正直ね、病院連れて行くのはいいんだけど真っ当な診断って下りるのかなという疑問が。だって先生の前じゃシャキッとするんじゃないかなぁ。その辺も考慮して診断してくれるといいのだけども。

 

「家族の理解が大切」、その先は

 というわけで、まずは一歩進みました。問題は、いつ病院に連れて行ってくれるのかという事なんですけども、今は胃腸炎流行ってるから時期ずらした方がいいよと言われたらしいです。あと、専門機関も非常に混雑しているので紹介出来てもかなり待つ事になるかもしれないと。次の一歩はかなり遠い予感。

 「家族の理解が大切です」という言葉で全てが解決するのであれば、世の中、介護疲れが原因の不幸な事件は起こらないんですよね。家族の理解は基本中の基本なんだけれども、ただそれだけじゃ乱暴過ぎると思うの。介護で疲弊し切った人からしたら「理解しないお前が悪い」と責められているように感じるかもしれないし、「迷惑だ・疲れたと感じる自分が悪いんだ」と自分を責めるようになるかもしれない。否定してはいけません、高齢者の尊厳を大事にして下さい。じゃあ介護する側の尊厳は誰が守ってくれるんだよ、とぼやきたくもなりますわね。

 だから「一人で抱え込むな」、なんでしょうね。「みんなで幸せになろうよ」と不穏な笑みを浮かべながら周囲を巻き込んでいくのです、じゃないか。いやまぁそんな感じでもいいか。夫母一人が介護の犠牲になるのはおかしい、つーか実の娘2人もいるんだから遠慮しないでガンガン巻き込めってな。去年あたりは夫母も「悪いから」という気持ちが強かったみたいですが、最近は何かあれば割とすぐ夫伯母を呼んでるようだし、夫にも連絡を入れています。なので幸い孤立化はしていない、と思います。多分。

 それでもちょっと手に負えなくなってきたと感じたので、今回は外部に相談するという形を取りました。もうね、使えるものは全部使っとけ、ですよ。それで劇的に状況が改善されるわけではなくても、どこかに糸口が見つかるかもしれないので。

 長文になればなるほど文章を締めるのが苦手なので、ここでぶった切る事にしますが、次の一手は何かなぁ。ボイスレコーダーかなぁ。いや責めるために録音するんじゃなくて、各方面に説明するよりも実際どんな症状なのか聴いてもらった方が実態把握しやすいんじゃないかなぁと思って。

 

 

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