布団捨てたら呪われるのか

 って、前にも書いたけど。捨てたら呪われるのか、それとも既に呪われてるから捨てられないのか。とにかく呪われてんのかというくらい布団を残したがるのが疑問。人の物を容赦なく勝手に捨てるP子母ですらも布団だけは残さないといけないような気になっているのが不可思議。人に厳しく「捨てろ」と言い放つなら自分もちゃんと捨てなさいよ、和室も無いのに押入れも無いのにどうするつもりなんだか。普通にベッドあるでしょって何回も言わせないでほしい。「だって年寄りなんだから」とか開き直るんじゃない。そう思うならメモしとけと言いたくなる。とはいえ私も一度気になると気になってしょうがない「しつこい性格」なので、イラッとすると同時に猛反省。ああ、やっぱりこういう所が親子なんかなコンチクショウ。

 それなりに客観視できているうちはまだ救いがあるかもしれませんが、どうにも救いが無いのは夫実家。中でも虚構の世界で生きてる夫祖母が「着物は捨てていいけど布団は残せ」と言っていたそうで。いやそれ逆じゃね? と雑にツッコみたくなれど、夫祖母の世界では布団が一番大事らしいので何一つ言えるわけもなし。そういや「布団が無くなった!」と怒り始めたのが認知症疑惑の始まりだったな。あれ大変だったよな。1年前か、あっという間だな。

 そんな布団と納屋に固執する夫祖母、先日も「納屋壊すのか」とブチブチグチグチ文句を言っていたらしいです。またかい。直前までは家の解体の話も理解していたのに、どうも夫叔母が夫祖母の荷物の整理をし始めたのが異世界の扉を開くスイッチだったらしく、振り出しに戻りましたとさ。やはり新生活に対する不安が悪化の原因なんだろうなぁ。安心させれば治まるんだとは思うものの、どうすれば安心するのか全く分からない。夫祖母ワールドの不文律が分からない。

 解が分からないなら適当に流してしまうのが得策であるとは分かっていても、毎日一緒にいる夫母は精神ゴリッゴリに削られて受け流せない様子。そりゃ私だってその状況に置かれら完全に発狂するだろうよ。だからリビングと夫祖母の寝室は切り離したし、完全分離の2世帯住宅にして屋内で行き来をできなくしたんだよね。いざというときはこちらに避難なりすると。物に執着するだけでおかしな行動をするというわけでもないので、今のところは夫祖母を一人にしていても大丈夫。

 ちなみに、もう一つ「それ捨てたら呪われるんか」というアイテムが存在します。テーブル類です。座卓を指差して「これ残すから」と言われたんだけども……いります? 法事やら何やらで人が集まるとテーブルが複数必要なのでそう言ったんだろうけども、新居で3つもテーブル置くスペース無いでしょうに。2つですらも怪しいよ。

 まぁそれは夫実家ならではの話かな、なんて思っていたらP子母まで「コタツ、本当にいらないの?」って……いらないよ。どこに置くんだよ。電気代余計に増えるぞ。

 

※2021年7月 加筆修正