ダメ夫婦が銀行で振込に失敗して右往左往した話

 やられた。

 住宅ローンで借りた、いっせん(ごにょごにょ)万円を振り込む時がきたのです。あんまり銀行振込とは縁遠い生活を送ってきたので、勝手がよく分からなかった私。それが第一の失敗。そして、普段は基本的に疑ってかかる夫の言葉を「そういうもんなのか」と鵜呑みにしてしまったのが、第二の失敗。

 

ATMで高額振込は出来ません

 大体普通に考えたら、このオレオレオレオレ詐欺が多い御時世、そんな大金を簡単に他者の口座に振り込めるわけがないんですよ。でも夫が「ATMの方が手数料掛からない」と言うし、限度額についても「調べたから大丈夫だ」と言うので、つい鵜呑みにしてしまいました。ダメですね、こんなのではいつか自分もオレオレオレオレオレオレオレオレ詐欺には引っ掛からないかもしれなくても別の詐欺に引っ掛かってしまいます。「オレ」の数が多いのは気のせいです。

 当然「限度額超えてるって!」とATMからカードをペッと吐かれる始末。うん、冷静に考えると限度額500万ですらもないだろうよね。試しに300万まで下げて操作してみたけどそれもダメだったし。そりゃー低いよ、だってそうじゃなけりゃオレオレオレオレオレ……もういいですかしつこいですね、とにかくそんな限度額高かったら余計に「母さん助けて詐欺」の餌食になるわ! ってなもんです。つーか銀行のサイト見たら200万までって書いてるじゃないか。どこ見てたんだ夫は。

 ちなみにP子母にその件を話したところ「バカじゃないの(笑)」と言われました。ソウデスネー、と遠い目をして答えときました。

 

振込先の頭に「株式会社」等と書いていたら省いてはいけません、というかそれ以前の問題だった

 そんなわけで翌日銀行に行ったんですよ。最初からこうすりゃよかったんだなーと思いつつ用紙を記入しようとしたら、夫がいないんです。見回したら色々とすっ飛ばして窓口で質問してました。ああ、こうして人は年を取って、いきなり窓口に突撃していくんだなー……いやまだ30代前半なので、ただの性格だね。他にお客さんいなかったからいいけど、頼むからまずは整理券取ってくれ。そして、まず最初に用紙に記入してくれ。

 うっかり窓口で金額を間違われ「でしたらATMの方が手数料が……」と言われ、再度操作してみるも、当然「ダメだって言ってんだろうが!」とカードをペッと吐かれるのでした。なんかね「万」が抜け落ちて伝わったみたいで、ただ千数百円を振り込む客に思われたようです。いやさすがに千数百円を振り込むのに手数料500円超はちょっと……それならせめて同じ銀行から振り込みますよ、現金で。

 そんなこんなで窓口で振り込むべく用紙記入をしました。しかし私は気になったんですよ、夫が社長の名前の前に書いてある「有限会社」をすっ飛ばしている事に。それ指摘したんですよ。でも夫は「大丈夫だよ、いいんだよ」と言うので、そのまま出したんですよ。そんなもんなのかねぇ……と思った時に、訊けばよかったんですよね。バカバカバカバカ。

 で、当然ながら銀行から不備を伝える電話が入ったのです。もうね、訂正に500円程掛かるんですよ。二度手間ならぬ三度手間な上に手数料取られてねぇ……というわけで今から行かなきゃならんのです(泣)。なんか私でもいいんだそうで。ああもう、まだ引っ越してもないから銀行遠いっつーの!

 ホント、こういうのは気を付けないとダメですね。あと人の話を鵜呑みにしない。疑問に思ったらちゃんと自分で調べる。猛省。

 

 追記とか書き直しとか

 銀行行ってきましたさ。それで正しい振込先を見たら「有限会社 ○○○(会社名)」だったさ。そりゃそーだよね、いくら何だって個人名って事ないよねー。ああ恥ずかしい。

 まぁ単に振込先の名称の間違いだけだから先方にすぐ連絡取れてよかったものの、これが口座番号の間違いで全く関係ない第三者の口座に振り込まれたとかだったら洒落になりませんよ。やっぱり確認取れるまで銀行側じゃどうこう出来ないんですよね。うっかり返してくれなくて、最悪民事訴訟とか……イヤー!

 気を付けよう、振込はホントに間違えないように気を付けよう……。