昔の土地の境界線なんてあてにならない

 地盤改良だけでも鼻血が出る勢いでお金が掛かるというのに、壮大な土留めをしようという話になって一人泡吹いて倒れてやろうかなーなんて思った話はしましたっけか。しましたね。そんな感じの話はしたけれど、その後どうなったか。こうなりました。

 

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 正確には「予定していた形での土留めは不可」なんですけどね。以下、経緯。f:id:pico5656:20160223140301j:plain

 

 右側が夫実家の土地だとしましょう。境界に水路があります。

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 土手の草刈りが滅茶苦茶面倒だし、土手の方に畑の土が崩れていくのも防ぎたいので、この際だから土留めをしたいという話になりました。しかし境界線がどこなのか正確に分からないまま施工してしまうと後々トラブルの元になりかねないのでしっかり測量をして敷地の境界線をハッキリさせましょう、という提案があったので、乗りました。下手に測量してしまうと隣人との間でトラブルの原因になる可能性も無きにしも非ずですが、この場合水路なので……ええとどこでしたっけ土地改良区に相談しに行ったんでしたっけか。とにかく自治体が相手なので大丈夫。むしろ白黒付けてくれた方がありがたい。

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 その結果、判明した境界線は土手の上。てっきり点線の範囲のみが水路だと思ってたらしいのですが、実際は両サイド数メートル(1~2メートルそこら)も含まれているそうなんです。当然、勝手にいじっちゃダメ。

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 つまり現実は、こういう感じでしか土留めはできないということになりました。おかげで費用は多少抑えられるけど……なんだろうこの「やる意味あんの?」という雰囲気。まぁ意味はあるんだとは思いますよ。でもなんというか、やらなきゃやらないでもいいような感じだよなぁ。そんなものすごい勢いで土手が崩れていくわけでもないし。どうせ草刈りしなきゃなんないし。自分の敷地じゃないなら草刈りしなくてオッケー、なんていう土地柄じゃないんですよ。強制参加の草刈りがあるような所なんですよ。

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 それにしても境界線なんて結構いい加減だなぁ、まぁ仕方ないよ昔はGPSなんてなかったんだから、というくらいズレていました。ものすごくズレていました。杭(境界標)が見当たらなかった隣の家との境界線もハッキリしましたが、数十センチはズレていましたね。片側はこちらが越境していて、もう片方側は隣が越境していたという感じ。まぁ双方あんまり細かいことは気にしないので、計測で出た境界線でオッケーということになりました。

 そして道路との境界線も、やっぱりズレてるんですよね。道路上に境界があるとかねぇ。つまりちょっと敷地に侵入しちゃってるんですよ、道路。あと逆に土手の下まで県の土地だという事実が判明したりとかね。それも土手から30センチ以上離れた部分までとか。いやー、土手に納屋の屋根が掛かってるのって思いっきりアウトですよね。でもまぁ解体するので無問題。

 でもね、木が。木が植わってんのはどうなんでしょうか。街路樹なんてもんじゃないですよ、防風林みたいなもんですよ。それ、夫実家で植えたらしいんですよね。まぁ通行に支障が出るレベルでもない限り黙認なんだとは思います。実際、何も言われなかったし。でも切るから。元々伐採したくてしょうがなかったから。雨どい詰まらせる原因なんですよ、その木。杉なんですけど。

 

 ※2021年4月 加筆修正