なんとなく「蚊帳の外」な気分

 あーもうなんだろう、このやる気の無さは。ようやく打ち合わせがあるというのに、全然考える気が起きない。せっかく届いた「あかりプラン」もロクに見ずに放置してるし、キッチンの背面収納やビルトインオーブンの件だって昨年末から中に浮いたまま。電気配線だって考えてないし、そういや2階の水回りどうするんだっけかね。あーもう。と、今書いたことが今考えるべきことであって、やる気が出なくてもやるべきことは分かってるんですよね。何でこんなにやる気出ないんだろう。

 私の視点だと、A社からは何の話も無いし、夫実家の敷地が今どうなってるのかさっぱり分からない。夫は自ら何も言わないし、ローンがどうなったかだって分からない。全てが停滞して見えるんですよね。でも実際は違うんですよ。A社は夫や夫母と連絡取り合ってるし、夫実家の敷地は相変わらず地盤改良の工事に入れないままで、農業委員会の視察対策のために畑地に敷き詰めた砂利を撤去してるし、ローンは増額希望して事前審査やり直しだけど先日通ったと連絡があったらしいですよ。

 全部ね、夫に「そういやどうなってんの」って訊いて、後からようやく知ったこと。私が訊き出さないと何も言わないから、全部停滞しているように感じるんです。そういうのって、なんか一人蚊帳の外にいるような気分。まぁP子母はもっと蚊帳の外なんだけれども、あんまり気にしないからなぁ。

 なんというか、私以外のみんながワイワイと敷地の件に関して話をしている所に「あの~」って照明やらキッチンやら全然違う話を持ち込んでも「今話すことじゃないから」と言われそうで嫌なんですよ。実際は話を聞いてくれると思うけど、なんか空回りするのが恐い。

 基本的に「マイホーム建てたい!」という気持ちが薄いからこうなるんだと思います。建てたい気持ちが強ければ「空回り上等!」と突っ走れると思うのだけど、違うんだよなぁ。だからちょっとしたことで凹むし、やる気無くす。空回りするのを恥ずかしく思う。よって、消極的になる。どうしても自分が計画の中心にいると思えないんですよ。円があったら夫と夫母が中心にいて、P子母は自由に飛び回っていて、私は常に円の端っこにいる気分。夫祖母は円の外にいるけど、夫伯母達が上空から暗雲のように円を覆ってるような。

 ああ、急に故・夫祖父の葬儀のことを思い出した。あの時、結婚2年目でいきなり「喪主の妻」やらされたんだっけ。喪服は誰のものかよく分からない着物を着せられてね。実際は他の人達が取り仕切ってるわけだし、完全にお飾りだったんだよなぁ。本来喪主であるべき夫祖母は「やりたくない」の一点張りで逃げ、夫母は裏方の仕事全て押し付けられ(葬儀代も)、夫は喪主とはいえ親族一同の言うことを聞くしか術は無く、何故か結婚して性も変わった夫伯母夫婦が怒号を上げる。なんつー家だと思ったもんですよ。葬儀屋(●A)の人もお坊さんも私と目合わせないし。挨拶も無かったよね。完全にアウェー、蚊帳の外。別にいいんだけどさ、葬儀なんて残された人間が気の済むようにやればいいんだし。私には思い入れも思い出も無いから。

 でも家は違う。住むんだよね。だから頑張らないととは思うものの、その頑張りが空回りに感じてしまう。これだ、これがダメなんだ。どうしたら「空回り上等!」になれるんだろうなぁ。

 

 ※2021年4月 加筆修正