「トイレは寝室に近い方が良い」と、人は言うけれど

 与太話というわけでもないんだけれども、唐突にこういう話をし始めるのは面倒臭い問題があるからです。だって夫実家の遺産相続の話なんか首突っ込みたくないもの。夫伯母達ともう話なんかしたくないんだもの。というより何より、そんな相続の話なんか私にゃ関係無いので、その間に私は間取りを考えるのです。結構急ぎで決めなきゃならなくなってバタバタしています。でもまぁ夫伯母達と話をするよりはずっとマシですね、マシ。

 で、トイレと寝室の位置関係についての話です。具体的にはどのくらい近ければいいんでしょうかね。あ、別に風水なんていうものは割とどうでもいいので*1、風水的な話は一切出てきませんのであしからず。検索してみると風水的な話がゴロゴロ出てくるからさ……。

 理想的なのは寝室の隣らしいですよね。夜トイレに起きても行きやすいようにとか何とか。でも全ての寝室の隣にトイレを置けるわけじゃないし、トイレを寝室で取り囲むというのも非現実的。いやホント、間取りって難しい。じゃあどのくらいまでなら離れても不便に感じないんだろう、という疑問が湧いたわけです。

 例えば、中年に足を突っ込んだ私。さすがに夜中にトイレに起きるということも無ければ、元々トイレに行く回数が少ない方で、あんまりね、トイレが遠くて不便だと感じたことは無いです。お腹をこわして帰宅した時以外は、ね。

 

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 ちなみに現在住んでいる家で距離を適当に測ってみたところ、概ね14メートル。8・6・6畳の和室を突っ切って行くので結構離れているものの、襖やガラス障子は大抵開け放しているのでドアを何枚も開閉することもなく、そこまで不便とは感じませんかね。仮にこれより短い距離だったとしても、途中にドアを3枚以上開閉しないといけない状況なら不便かも。

 つまり、部屋から出る時にドアを開け、次に開けるのはトイレのドアというのが理想ですかね。それ以上扉があると不便かな。これがP子母、いや夫祖母くらいになると距離が長いのも不便に感じるようになってくるんでしょう。昼間よりも夜中に起きてトイレに行くまでには様々なアクションがあって(起床・点灯・歩行・開閉等)、それが多ければ多いほど不便に感じると思います。

 というわけで、部屋から廊下に出たらその廊下にトイレがあるというのが理想。そして出来れば直線でアプローチできるのが理想。同じ10メートルでもグネグネしてたり何度も曲がり角がある廊下と直線の廊下では明らかに違いますよね。でも別に廊下が直線である必要は無くて、ホールを対角線上に移動というものでもいいです。ああ、そういうのを「動線」と呼ぶんでしたね。そう、動線が大事。

 その動線の長さなんだけど、さすがに15メートル近くで平気なのは私くらいの世代までだと思います。特に夫祖母やP子母は、もっと短いほうがいいでしょうよ。何でそんなことを考えているかって、例えばリビングに寝室を隣接させた間取りというものを考えていたんだけど、リビングを突っ切ってトイレに行くというのはどうなのかなーと思ったのでした。仮にリビング部分を8帖と仮定して対角線上で突っ切ったとしたら、適当に計算して約5メートル。トイレに辿り着くまでに開閉するドア、トイレ除いて2ヶ所。リビングにはテーブルやソファなどがある。うん、不便だね! ただの廊下5メートルだったらいいんだろうけども。ああ難しい。みんなが便利に使える家って難しい。

 

※2021年3月 加筆修正

*1:夫母は割と気にする方らしいが、風水について詳しく知っているわけでもない