大手のモデルハウスを見学してみた話

 諸事情により水回りのメーカーショールームは何度も行ったことがあります。キッチンに関しては下手すると業者よりも詳しいかもしれないくらい、一時期いろいろ調べたものです。って、すみません、大風呂敷広げました。でもホント、一人で行って一人で選んで見積もり出してもらうくらい朝飯前ですよ。案内とか特にいらない。

 それでもモデルハウスは怯みますね。あれは何か別次元のものだと思います。え? 何をどう参考にするの? というくらい立派な家がドーン! と建っていて、いきなりそこに入れと言うのだからオソロシイ。どう考えても自分達は場違いであると感じてしまいます。まぁあれはあくまでも「客寄せ」であるということは分かるんですが、どうしても卑屈になってしまいますね。貧乏だから。

 あーだこーだ言っていても始まらないので、勇気を出して踏み込んでみました。割と普通でした。普通に案内してくれて、普通に見学してきました。全館床暖房いいですね(というのでどこかお分かりになるかと)。独自のキッチンも結構良い感じですね。あとモデルハウス仕様だからそうなんだろうけど、回廊になってるのもいいですね。一番驚いたのは、これで築10年程度だということ。いやーキレイですね、とても10年経ってるとは思えない。目の保養になりますわー。ありがたや、ありがたや。さ、帰ろか。なんてそそくさ帰れるわけもなく、マシンガントークに突入するのでした。おお、これが真の営業の力(営業トーク)……。

 ちなみに一番力説されたのは床暖房と断熱の話でした。やっぱり東北だからそこ大事だよね。吹き抜けは冬寒そうというか実際寒いという話をよく聞くけど、床暖房&断熱なら寒くないんだろうか。そういえば1階は丁度良い室温だったけども、2階はなんだか暑かった。案内してくれた営業の人も額に汗が……ということは、やはり熱は上に行くし、こもるのだろう。それが冬になったらどのくらい影響するんだろうか。でも、なんたって床暖房だから、体感的には冬場でも暖かいんだろうな。いいなぁ。ちなみに電気代のことは全く考慮しておりません。いいなぁ。

 後から考えるといろいろ言えるものですが、恐ろしいですね営業トークというものは。油断すると「買える……かも?」という気にさせられます。まぁ逆立ちしても無理なので魔法には掛かりませんが。2世帯住宅は無理ですよ無理無理。でも二世帯じゃなかったらどうしたんだろう。いやどうもしないよ目を覚まして。

 そんなわけで思いっきり揺さぶられて疲れてしまったのでした。総合展示場だったのでいくつか回りたかったけれども、用事があったのでこの1ヶ所だけで終了。でも疲れたらちょうどよかった。いやもうホント、すごいですね。濃いですね。貰ったパンフレット、なんでこんなに立派なの!? どれだけお金掛かってるんだろう。宣伝広告費、か……ふふ。

 

※2021年2月 加筆修正