「もうやだ家なんか建てたくない」と、不満爆発

 結局のところ、前回の件は却下されました。 「あった方が便利ですよー扇風機とか色々しまうものあるでしょうしー」って。そりゃあった方が便利なのは分かりますよ。でも常軌を逸したレベルで物を溜め込む夫実家だから、そういう空間を作るのが恐いんですよ。不要品だろうと不用品だろうと、そんな物を溜め込むための空間にお金を掛けたくないんですよ。

 でも私が要らないと言ったって聞いてもらえない気はしていました。夫母の要望なんだからそっちを優先するのは当然なんだろうし。だからそれは仕方ないと諦めます。問題はその先。こちら側に勝手口が無いので坪数を増やさずに間取りを少し改変してもらいました。それを夫実家で見せていたら

 

夫「こっち(私達側)のリビングの方がちょっと広いな」

夫母「ここの収納、無くなったのね」

 

勝手口を付けるために夫実家側のキッチンの収納が消えたのは、別にその1坪分の収納を頂戴したわけじゃないです。頂戴したのは0.25坪だけです。その分、夫母の「和室に服を掛ける場所が無い」という要望に応えて0.75坪の板の間を増やしたんです。それなのに「そっちの方が広くなった」と言われるのは心外です。非常に心外です。そもそも夫実家の方が少し面積広いんだって、何回も言ってるじゃないですか。今回の調整があっても約1.75坪多いです。元々は約2坪多かったですよ。

 というか、夫はどっちに住むのでしょうね。どうして自分の実家ばかり見ているんでしょうね。自分の実家やP子母のことばかりで、私の意見なんか二の次というかほとんど聞いてくれない。

 自分で言いたくないけど、私は希望があっても我慢してどうにか坪数を削ろうと努力してあれこれ考えているのに、夫や夫母やP子母はほとんどそんなこと考えちゃいないんだ。「任せる」と丸投げしてきて、出来上がった図面を見てあれこれ言うだけ。自分で間取りを考えることなんか全然しない。そして自分の部分しか見ていない。全体的に物事を見てくれない。確かに意見を言うのは大事だよ、我慢しちゃいけないのは分かってるよ、でも、全員が好き勝手言うと話が全然まとまらないんだよ。誰かの意見を通すということは誰かが我慢しないといけなくなるということを、もう少し認識してくれないかな。

 そりゃー私だって本音の本音を言えば「いいよね、そっちは1部屋多くて」って言いたくもなるよ。そっちはいいよね収納スペース多くて。それなのに危うく階段部分の収納まで持っていかれそうになったんだよ、夫の余計な一言で。私だって収納スペース欲しいよ。でもこれ以上坪数増やせないから我慢してるんだよ。どうにか60坪切りたくて頑張ってたのに、誰も全然考えてくれないんだよ。増やすようなことばかり言うんだよ。

 階段の件だって、夫実家側でどうしても玄関から直行でと言うから、こちら側は玄関入ってリビング通って家の端まで行かなきゃいけなくなったんだよ。別に構わないと言ったけど、冷静に考えると遠いよ。玄関から約10メートルだよ。いや距離はともかく、その間にダイニングとキッチンの間を通らなくてはいけなくて、恐らく動線上にダイニングテーブルが来るんだよね。ちょっとそれが気になるけど、これ以上坪数を増やしたくないからどうにもできないんだよ。増やしたら増やしたで夫に「こっちの方がリビング広いな」とか言われるのかと思うと、うんざりするよ。

 なんかね、間取りに関しては今まで「別に不満じゃないけど」みたいな感じでやり過ごしてきたけれど、やっぱり不満だったんだな……。自分に嘘吐いてた。我慢してた。押し込めてた。でも夫実家の土地の名義の件で3ヶ月近くも足止めされてしまったせいで、急いでローンの事前審査申し込まないといけないんだよね。だから間取りを早く決めなくちゃいけない雰囲気で、今更不満をぶちまけることなんかできない。基本、この間取りで、この坪数でどうにかしないといけないのがつらい。悪い間取りじゃないんだよ。でもこれ以上私の希望を出したらまた坪数が増えてしまう。自分でお金持ってるなら言えるけど、そうじゃないから言えない。

 好きで家を建てるわけじゃないのに、好きで同居するわけじゃないのに、どこまで我慢すればいいんだろうか。ワガママと言われるのがつらい。つらいのに、夫につらさを分かってもらえず余計につらくなる。ああ鬱陶しい、自分で自分が鬱陶しい。

 

※2021年3月 加筆修正