君はこの間取りで納得出来るか(P子母編)

 

「嫌」

 

 あるいは「イヤ」とか「やだ」とか……みんな同じだ!

 

 まぁP子母は特に人前だと意見がコロコロ変わったり、遠慮して妥協するわりには後から文句を言ったりするので、正直な意見を述べよと念を押して言っといたからなんですけど。清々しいくらいの完全拒否でしたよ。

 

 

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 個人的には、せめてもの妥協ポイントとして玄関を1つにすることかなーと思ったんですよ。ちょっと玄関広めに作って、ホールの両サイドに鍵付きのドア付けて、勝手口を少し大き目に作ってみるとか……ええもう、「嫌!」と即答されましたね、はっはっはっ。当然ながらキッチンが一緒なのも嫌。ダイニングやリビングが一緒なのも嫌。浴室が一緒なのはもっと嫌! だそうです。デスヨネー。

 まぁ完全拒否というのは予想通りです。みんなでワイワイ過ごすというのが苦手だし、人の家に泊まるのも苦手なんですから、P子母に共同生活なんて無理なんですよ。じゃあなんで同居しようなんて言い出したんだよ。

 思慮は浅いのに遠慮深いP子母なものですから、「離れでもいいよ」と言い出します。で、舌の根も乾かぬうちに「やっぱりやだ」と言うんです。だったら最初から言うなって。

 というか家自体の見積額の約3分の1はお金出すんだから、遠慮するのがおかしいんですよ。それに後から文句言われても困りますよ。それは私もそうなんですけどね、遠慮して黙ってて後から愚痴を言うなんてことにならないようにしたいです。生活は場合によっては変えることもできるけど、家自体はそう簡単に変えられないのだから……。

 というわけで遠慮なく意見を述べるP子母。浴室に関しては、一時期は1坪でもいいと言っていたものの、「やっぱり1.25坪じゃないと嫌!」だそうです。しかもグレード下げたくないそうです。「T社の風呂がいい!」と言うのをどうにか諦めてもらうためにクリナップのアクリアバスのカタログ見せた手前、やっぱりグレード下げてくださいとも言いづらい……。

 何でそこまで風呂に拘るのか私には分からないのだけど、とにかく浴室に拘りますね。「その代わりリビング少し削ってもいいから」と言われるとなぁ……やっぱりそうするしかないのか。できればユアシス(恐らくこれがA社の標準仕様)にしたいんだけどなぁ。

  結局のところ、この間取りでP子母が「いいね」と思った部分はありません。皆無です。要は当初の完全分離な二世帯住宅がいいんだそうですよ。そりゃあ、ね。

 

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 1階の部分だけだけど、これね。こっちをベースにどうにか予算内に収まるよう調整したいと。詳細な間取りはさておいて、確かにこれが理想形なんですよね。左右に分かれた二世帯住宅。1階と2階に住み分けるのは防音対策をしっかりしないと落ち着かないと思います。というか個人的には一番の理想は、二世帯住宅じゃなくて普通の住宅×2なんですけども。

 というかね、夫伯母達の主張する「将来のこと」を気にしすぎたら何もできなくなるんですよ。明日のことですら誰にも分からないのにね。何も「明日のことなんか誰にも分かんないんだから、今を楽しもうぜ!」と散財するわけでもないんだから、いいじゃないですか。仮に将来困ったとしても困るのは私達なんだし、夫伯母達には関係ないんですよ。だからほっといてほしいです。何でもかんでも耐えるのが美徳じゃないんだよ。そんな将来のために耐え忍んで精神的におかしくなったらどうしてくれるの。どうもしてくれないんでしょ?

 ちなみに、P子母が妥協案の間取りをどのくらい嫌がっていたかというと、打ち合わせの翌日に「あれからずっと考えてたんだけど、本当にキッチン1つにするんじゃないよね?」って心配して訊いてくるくらいですよ。……はぁ。

 

* * *

 

 本当なら夫母にもこの間取り案を見せるところなんですが、新しい間取り案ができたらしいので、残念ながら夫母編はありません。なんていうか、私達よりもA社の方が焦っているかもしれません。そりゃノロノロやってたらP子母がいつまで仮住まいで家賃がかさんでいくばかりだから。なんというか、A社には本当に申し訳ないと思ってます。面倒臭い人間ばかりで本当にごめん。

 

  ※2021年3月 加筆修正