見学会に行ってみた反応

 「家を建てよう」という話が降って湧いて1ヶ月が経過し、桜が咲き、散りました。特に何も起きません。えー。

 なんというか「言い出しっぺが話を進めるべき」とまでは言わないけども、「話を振っといて何もないんですかい!」という気持ちにはなりますね。同居なんて遠慮したいし逃げられるもんなら逃げたいというのが本音だし。逃げることを諦め覚悟を決めたというのに何も動きが無いとなれば、そりゃあ「やる気あるんですかい」と真顔で問い詰めたくもなるわけで。「まーた自分は振り回されてんのかなぁ」と、やさぐれたくもなりますよ。本来の意味で、やさぐれたい。家出したい。遠くへ行きたい。帰りたくない。

 そんな時、とある建築会社で完成見学会を行うという話を聞きました。夫の仕事の取引先(といった感じ)なんですけども。まぁなんだ、いつまで経っても話が進まないし、これも良い機会と思ってとりあえず行ってみようということになりました。双方の親も連れて行ってみたんですけど、やっぱり反応が三者三様で面倒臭かったです。

 

1.私達夫婦「ここでいいよね、というか否定する要素が見当たらないんだけど」

 夫はどんな会社なのかも知っているので、いいんじゃないかと言います。話を聞いて私もお任せしても大丈夫というか、むしろ頭を地面に擦り付ける勢いでお願いしたいかなと。特殊だもんね、うち。色々あるよね絶対。

 とにかく話もちゃんと聞いてくれるし、ササッと書いてくれた間取りが結構良い感じだったし、問題があるとすれば融資を受けられるかどうかという点だけ。そりゃ自分達の問題なんだけど……何よりもそれが一番問題。

 

2.P子母「坪単価、いくら?」←しつこい

 家を建てる時には坪単価を聞くべきだと主張するP子母。だけど私は坪単価ありきで家を建てるという感覚がよく分からない。注文住宅なんだからグレードを上げれば坪単価も上がるだろうし、グレードを下げれば坪単価も下がるだろうし。そもそも具体的に価格に何が含まれてるのかが分からなければ意味が無いと思うの。そんなの会社によって設定が違うだろうから、他者と比較したってあんまりねぇ……と思うんだけどなぁ。

 というかP子母は見た目でしか判断しないので、本音を言うと完成見学会には連れて行きたくなかった。大手のモデルハウスと違って現実的だからこそ参考になると思って行ってみたんだけど、案の定P子母は「あれ好みじゃない」「それ変えられるの?」と、なんというか家を建てた人に謝れって言いたくなるくらいうるさい。そして「色は選べるから!」と何度言っても理解しない。念のために申しますと、見学したお宅は結構良かったんですよ、本当に。コンパクトながらも工夫が随所に見られて、楽しそうだし住みやすそうでした。

 

3.夫母「いいんじゃない?」と言いながらも仏頂面

 機嫌が悪そう。夫はそんなことないと言うけど、説明聞いてても反応薄いし滅多にニコリともしない。そして後から「まだそこに決めたわけじゃないんだよね? というか決めないでね」と釘を刺された。そりゃ分かるんだけど、なんか言い方がキツイ。全体的に信用してない感じ。色々心配してるんだとは思うんだけど、なんかなぁ。なんだかなぁ。というかそこまで言うなら何か提案してください。さっさと話を進めてください。

 

 というわけで、最初の見学では私達夫婦以外は「いやまだ他を見てみないと」と難色を示したのでした。でもP子母はドリーマーだし、夫母は夫母でなんだかなぁという言い方ばかりするので、余計に反発したくなるんだよね。相見積もりが大事なのは分かってるし、そうするべきであるとは思うよ。というか私だって最初は別の会社がいいかなと思っていたんだよ。今住んでいる家をリフォームしてもらった建築会社がいいかなって。

 だけど見学会に行って話を聞いてみたら、もうここでいいんじゃないかなと思ってしまったんですよ。しっかり話を聞いてくれそうだし、ネットで見掛けるような「違う、そうじゃねえ」と話が噛み合わない営業なんかでもないし、翌日に電話攻撃やお宅訪問してくるような強引な勧誘もゼロだし、打ち合わせの時もメモ取ってくれてるし、営業トークというよりは普通の「人と人との会話」って感じがするし、デメリットも踏まえて色々教えてくれるし。

 って、私も流されてるのかもしれない、もしかしたら。なんて思ったので意固地にならずに他社のモデルハウスを見学してみることにしたのでしたが……続く。

 

 ※2021年2月 加筆修正